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はじめに:たくさんあり過ぎても混乱するだけ
初期研修医向けの救急本だけでも大量に出版されており、本によって書いてあることが微妙に異なる。 自分なりに情報が整理される前に様々な本に手を出しても、混乱するだけだ。
まずは基本となる本を数冊じっくり読み込み、実際の症例や上級医からフィードバックを受け、それから様々な本へ広げていくのが最も効率がいいと感じている。
ちなみに、私は学生時代から「合格点を超えればOK」という考えで勉強しており、現在でも「最低限をしっかり押さえておく」というスタンスを貫いている。本記事もその文脈で書いている。
また、特定のローテーションでしか使わない知識ではなく、将来的にどの科に行っても必要な知識に絞った。ウォークイン対応に関しては、救急医や内科医だけでなく、マイナー科に進んでも当番を割り振られることが多いからだ。
必要な本の種類
初期研修においてまず揃えておくべき本の種類は以下の通り。
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基本
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ちょっと詳しい本
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抗菌薬
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頻用薬
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手技
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骨折
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マイナー科
それぞれの項目において、私がおすすめする書籍を1冊ずつ紹介する。
おすすめの基本書籍7選
基本
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救急、病棟でよく診る疾患の対応について分かりやすくまとまっている
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細かすぎる情報がなく、初学者に最適
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具体的な処方例の記載があり、現場でどう動くべきかが分かる
ちょっと詳しい本
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救急、内科外来でよく診る疾患の対応について詳細に網羅
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細かい鑑別まで書かれているが、本筋はシンプルで混乱しづらい
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『内科レジデントの鉄則』では物足りない、または記載がない時に読むとよい
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継続外来についての項目は、内科に進まない場合は後回しでOK
抗菌薬
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細かな知識まで書かれているため、最初からの通読は推奨しない
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『内科レジデントの鉄則』に登場した抗菌薬や、上級医が使っている抗菌薬の項目から読むのがおすすめ
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実際に使うのが一番の勉強。ひとまずペニシリン系、セフェム系をざっくり理解すれば何とかなる
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続けて、テトラサイクリン系、メロペネム、バンコマイシン、ST合剤などをどういう時に使うのか理解していく
頻用薬
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感冒薬や便秘薬など、対症療法に使う薬剤をまとめた一冊
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それぞれの薬の違いや、使い分けのポイントがざっくり分かる
手技
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採血や尿道カテーテルなどの手技が、イラストや注意点とともに解説されている
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下巻は救急寄りなので、ひとまず上巻のみで十分
骨折
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病棟での転倒対応は、寝当直であっても発生する可能性があるため必須の知識
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非専門医であれば、骨折に関してはこの一冊で十分対応可能
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「どこからが緊急で整形外科にコンサルすべきか」「どれなら待てるか」が明確に書かれている
マイナー科
- メジャー科からマイナー科まで、他科へコンサルトする際の「最低限の対応」と「どこまでやればいいか」がまとまっている
ひとまず、これらの書籍に目を通してほしい。内容と読みやすさのバランスが非常に優れていると個人的には感じている。
もちろん各項目には様々な名著があるため、先輩などにすすめられた本があればそちらを選んでも全く問題ない。
書籍を安く購入する方法
節約:自炊と電子書籍サイト
これらの書籍だけでは足りない情報も当然出てくるため、ここからはおすすめのWebサービスやブログ、また必要になった時に追加で読むべき本の一部を紹介する。
おすすめのサイト・サービス
Antaa Slide
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医師専用のスライド投稿サイト
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様々な臨床上の疑問を検索すると、有益なスライドが見つかることが多い
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書籍やガイドラインとは違い、個人の医師の経験が共有されており非常に実践的
HOKUTO
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薬剤や評価指標などを素早く検索できるアプリ・サービス
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情報が実際に正しいかどうかの確認は自己責任だが、今のところ特に問題を感じたことはない
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一部の薬剤については上級医独自のこだわりがあることも多いため、ここで調べた後に念のため上級医へ確認すると確実
登録時に招待コードを入力するとAmazonギフトカードをもらえる。同期や先輩、あるいは私の(5JHCU)コードを使用して登録してほしい。
病気がみえる(Web版・アプリ版)
- 疾患の機序、マニアックな疾患、検査指標などが分からない時に、とりあえず調べるための辞書代わり
おすすめのブログ
医學事始
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様々な内科疾患について、非常に詳細な記事を書いているブログ
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「脳梗塞後の治療薬って結局どれがいいのか」など、知識が混乱した時に検索すると、詳細に解説した記事がヒットする
りんごの街の救急医
- 救急疾患の知識について、分かりやすい筆致でまとめているサイト
必要になれば追加で読む本
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救急対応において見落としがちなピットフォールをまとめた本
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基礎が身についた後、自分の知識の穴を埋めるために読むのがおすすめ
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ICUに入るような重症の患者さんの管理についてまとまっている
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処方例や注意点など、様々なことが具体的に書かれており分かりやすい
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中毒の原因となりうる物質と、その対応について網羅した一冊
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通読するのではなく、辞書として手元に置き、中毒の患者さんが搬送されてきた時に調べる
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ただし、頻度の高い「アセトアミノフェン中毒」の項目のみは事前に読んでおくとよい
- 心電図の基礎固めに最適
- 血液ガスの基礎固めに最適
- 血液検査の結果を、よりマニアックかつ深く読み解くための本
今から研修医に戻るならひとまずこれを見るという情報源をまとめた。参考になれば幸いである。