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家に読みもしない医学書や趣味の本があふれていないだろうか。
積まれている本を眺めることの価値も分からないでもないが、物理的な本には明確なデメリットがある。
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物理的にスペースを占領し、清掃コストもかかる
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物理的な本は、それを持っている時にしか読めない
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特に引っ越しの多い若手医師にとっては負担が大きい
また、医学書は高価だ。普通に紙の本を買っていたら支出がかなり多くなるうえ、複数の本にそれぞれ必要な情報がある一方で、分厚い物理本を全て持ち歩くのは現実的ではない。
私はごく一部の本を除いて、全て電子化している。その具体的な方法について解説する。
書籍の分類と電子化の方向性
まず、書籍を以下の2つに分類して考える。
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仕事で使う専門的な内容(医学書など) 電子書籍として配信されていないことが多い。Obsidianなどでワンクリックで開くためには汎用的なPDF形式である必要があり、特定の電子書籍リーダーアプリでしか読めないと困る。
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趣味の本(小説や漫画、その他) たいてい電子書籍として扱われており、専用リーダーアプリのほうが快適に読める。
それぞれについて、具体的なアプローチを解説する。
1. 仕事用書籍(医学書)の電子化:自炊
仕事で使う医学書は、いわゆる「自炊(裁断してスキャナーで読み込む)」によるPDF化が基本となる。
裁断とは? 書籍の背表紙を切り落としてバラバラの状態にし、スキャナーで連続して読み取れるようにすること。
1.1 裁断本の入手
人気の医学書(メルカリの活用)
大抵の場合、メルカリで既に裁断されている書籍が売られている。
例えば、定番書である「内科レジデントの鉄則 第4版」を調べてみよう(2026年2月現在)。
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Amazon 新品:5,280円
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メルカリ 裁断済み:約4,000円
人気書籍のため、スキャン後は同価格ですぐに売却できる可能性が非常に高い。売却時のコストは以下の通り。
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売却手数料10%:400円
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送料(ゆうパケットポストシールを使用):約300円
つまり、合計およそ700円。新品の約13%の費用で電子書籍データが手に入ることになる。
【補足:裁断済み本の売却は驚くほど簡単】 メルカリでの売却は面倒だと思うかもしれない。確かに通常の商品を売る手間は大きいが、裁断済み本に関しては非常に容易だ。なぜなら、買い手が求めているのは「綺麗な商品」ではなく「スキャンできるデータ」だからだ。
具体的な手順は以下の通り。
購入した裁断本をスキャンし、PDFをざっくり見て書き込みや読めない箇所がないか確認する。
商品を上から写真に撮る(1枚だけで十分)。
購入した商品の取引ページ下部にある、元の商品ページへのリンクをクリックする。
画面左下にある「コピーして出品する」をクリックする。
先ほど撮った写真を選択する。
商品の状態を「全体的に状態が悪い」に設定する。
配送方法を選択する。郵便ポストに入るサイズなら「ゆうゆうメルカリ便」、大きめで段ボールが必要なら「らくらくメルカリ便」がいい。らくらくメルカリ便のみ100円で集荷に対応している。
価格を購入時と同じに設定して出品する。
慣れれば数分で終わる作業だ。
売却益は「出品額の90%から送料(約300円)を引いた金額」になるため、例えば1,000円で売却した場合は手元に約600円残る計算だ。どの価格帯なら売却の手間をかけるか、安すぎる場合は廃棄するかは各自で判断してほしい。
また、梱包については、送られてきた資材をそのまま再利用すればいい。ただし、専用の箱(ゆうパケットプラス専用箱など)だけは規定により再利用できないため、その場合はローソンなどで新しく購入する必要がある。
専門課程の書籍などマニアックなもの
専門課程の書籍でも、定番ならたいていはメルカリに出品されているが、どうしても見つからないこともある。
医書.jpなどの電子版で妥協するのも一手だ。しかし、すべてのデータを1ヶ所で自分の好きなように保管・管理することが重要だと私は考えている。
その場合は新品や中古本を買い、自力で裁断する必要がある。ただし、分厚い医学書を自分でカッターを使って切るのは非常に面倒なためおすすめしない。裁断代行サービスの利用が便利だ。
- ブックカットジャパンなどの代行サービス 1冊約100円+送料(送料は自己負担、冊数が増えると割引あり)で裁断を代行してくれる。何度か利用したことがあるが非常にキレイに裁断してくれる。
1.2 スキャン
法的にスキャン作業を他人に代行してもらうこと(スキャン代行)は著作権法上問題になるケースがあるため、基本的に自分で行う必要がある。
スキャナーは、ScanSnapかEPSONのドキュメントスキャナーのいずれかを買おう。 私はEPSONのものを使用しているが、特に問題なく稼働している。
価格はどちらも4万円台だが、先述の「内科レジデントの鉄則」のように比較的安い医学書でさえ、10冊ほど自炊すれば十分にペイできる。さっさと買ったほうがいい。
※具体的なスキャン設定や方法は、紹介しているサイトが多くあるためここでは省略する。
1.3 OCR(光学文字認識)
PDFファイル内の文字を検索可能にする技術。 7年ほど前に試した際は、精度が散々だったうえにデータ量がかなり大きくなったため手を出していなかった。しかし、近年は精度が劇的に向上しているらしい。 現在の限界PCを買い換えたら、改めて試してみて追記する予定だ。
2. 趣味用書籍の電子化:電子書籍サービス

次に趣味の書籍について。 私の考えでは、基本的にはBOOK☆WALKER一択である。
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KADOKAWAが運営している電子書籍サイトであり、サービス終了の可能性が低い
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頻繁に40〜60%のポイント還元セールを実施している
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1万ポイントを購入すると300ポイントがおまけでもらえる(常に3%引きが上乗せされる状態)
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公式ストアのノイズが比較的少ないと感じる
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リーダーアプリの使い勝手も、特にストレスがない
BOOK☆WALKERにない書籍、あるいは英語書籍などについてはKindleを併用している。
Kindleにもばい場合はこちらも自炊する必要があるが、小説などの縦書きPDFは通常のビューアーだと可読性がよくない。
色々とためしてみたが、「SideBooks」がおすすめだ。
Android版アプリでの初期設定は以下のようにすると使いやすい。
アプリを開くと左の画面になるため、右下の設定を開き、真ん中、右側の画像のように設定する。ホームフォルダは使いやすい所でいいが、私は内部ストレージ直下に「SideBooks」という名前のフォルダを用意してそこを指定している。
元の画面に戻りPDFを開くと左スクロールでPDFを見れるようになっているはずだ。この画面で設定を開き「余白設定」を押すとどの部分を表示するかを設定できる
上下の余白を消すことができたはずだ。ダブルタップで拡大表示でき、小説などもギリギリスマホで見ることができる。
まとめ
これらの方法を駆使することで、書籍に使う費用は普通に紙の本を買うよりも劇的に低くなっている。 さらに、常にスマホやタブレットの中にデータがあるため、読みたい・見たいと思った時にいつでもアクセスできている。
高価な医学書は購入を躊躇しがちだが、メルカリのサイクルを利用すれば常時8割引きのような感覚になる。ほんのわずかでも気になったら、気軽に購入できるのでかなり快適だ。ぜひ参考にしてほしい。


