AIバブルで暴落したら?2度の暴落で失敗した医師が、今の株高を気にしない理由
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「AIバブルと言われているけど、今から株を買って大丈夫なんだろうか?」
日経平均が1年あまりで3万円台から7万円台まで上がり、そう感じている人も多いと思います。
私は2020年に投資を始め、これまでに2回の暴落を経験しています。コロナショックと、市場が上がり続けるなかで自分だけ資産が半分になった「ひとり暴落」です。
この記事では、そのとき考えていたことを振り返り、今の株高をどう見ているかと、暴落したときにどう構えればいいかを書きます。
結論
正直、株価が上がろうが下がろうが、どうでもいいと思っています。
今の株価は高いと思いますが、この先どうなるかは分かりません。なので、そこに時間を使わず、積み立てを続けます。数年以内に必ず要るお金だけは、株に入れません。
2020年のコロナショック

2020年の初め、私は学生でした。なけなしのバイト代で貯めた100万円ほどで投資を始め、KADOKAWAという1つの銘柄に全部入れていました。
評価額が1日に数千円上がるのを見て喜んでいたところに、コロナショックが来ました。株価は一時、4割以上下がりました。

頭が真っ白になりましたが、売ることもできず、ただ上がるのを願っていました。
株価は意外と早く、数か月で戻りました。買った額とほぼ同じところまで戻ったところで、ほっと一息ついて売りました。

その後も、株価はぐんぐん上がりました。テンセントからの出資や業績の伸びもあって、2021年11月には2020年1月の高値の3倍ほどになっています。それを見て、悔しい思いもしました。
2024年のひとり暴落

その後は取引にも慣れ、利益も出せるようになりました。分析もできるつもりで、鼻高々になっていました。
パウエル議長がインフレと戦うと話した直後に、市場が急落したことがありました。そのときは直前にCFDで売りを入れていて、資産が倍以上に増えました。そこで味を占めていたのもあると思います。

2024年8月ごろ、景気後退のサインなど、いろいろな指標を見て、市場は高すぎると考えました。そこで、ナスダックを売りました。
ところが、市場はその後もどんどん上がり続けました。それでも私は「そのうち下がるはず」と考え続けました。
1回目のように頭が真っ白になったわけではありません。自分が合っていて、市場が間違っている、という考え方で取引していました。

市場の流動性の指標など、考えを変える機会はありました。それでも撤退の線を決めず、自分が正しいと思い込んでいました。半年ほど持ったあと、結局は実らずに手仕舞い、資産は半分ほどになりました。
振り返ると、1回目は備えがなく、2回目は慢心がありました。ただ、2回の暴落を経たからこそ、今また暴落が来ても、気持ちの上では対応できると思っています。
今の株価は高いと思う

では、メディアで高いと言われている今の株高を、私がどう見ているか。正直、私も高いなと思っています。
米国株のシラーPER(株価を、過去10年の平均の利益で割った値)は、2026年10月に41倍ほどです。私がナスダックを売った2024年8月の35倍ほどより、さらに高くなっています。

過去のデータでは、シラーPERが高いときに買うと、その後10年のリターンは低い傾向があります。
しかも、米国株の時価総額の3分の1ほどを、エヌビディアなどの一部のAI関連企業が占めています。
AIを作る会社が儲かるのか、私は懐疑的にみています。
私はAIをかなり使っていて、メインはClaudeで、ChatGPTやGeminiも組み合わせています。このブログの動画も、ほぼ自動で作っています。

使う側から見ると、AIは十分な性能があれば何でもいいです。今Claudeメインなのは、ChatGPTでも料金が変わらないからにすぎません。
iPhoneやGmailと違って、慣れやデータで縛られることがありません。なので、中国系などの安いモデルが追いついてくれば、乗り換えるつもりです。
ユーザーが簡単に乗り換えられるのに、どうやって高い利益率を実現するのか?
それに対する答えが私には見えません。

もちろん、はじけてみないと、バブルかどうかは分かりません。ただ、バブルであってもおかしくないと思っています。
仮に40〜50%下がり、そのまま20年ほど停滞したとしても、私は驚きません。
分からないから積み立てる

ただ、この見方が正しいとも思っていません。2024年も、自分が合っていると思い込んで負けました。
このままAIが莫大な利益を稼ぎ、そう思っていなかった人だけが取り残されるかもしれません。
予想もしていない理由で上がることもあります。
私がナスダックを売ったときも、金利が上がり始めて怪しい状況でしたが、AIのブームが重なって上がっていきました。

私は自分の予想をあまり信用していませんし、結局のところ、分からないとしか言えません。
だからこそ、インデックスの積み立ては、そのまま勧めます。前の記事の勧めは変わりません。
いちいち市場を見て判断するのは面倒なので、何も考えずにできることを続けたほうがいいと思います。

ただ、下がるリスクもそこそこあると思っています。数年以内に必ず要るお金は株式に入れず、個人向け国債や預金に置いてください。
暴落しても気にしない

仮に暴落しても、私は気にしないと思います。金融資産は、霞のようなものだと思っているからです。
金融資産は、稼いで余ったお金の置き場所にすぎません。
極端な話、国が傾けば、戦後の日本のように預金封鎖されるかもしれません。そうなれば、何を持っていても同じです。

ただ、余ったお金はどこかに置かないといけません。
その置き場所として、万人に勧めやすいのは株式です。仕組みが整っていて、情報も多く、判断することが少ないうえ、期待値で見てもちゃんと何かを生み出すものだからです。

特に医師の場合、給料は良くも悪くも安定しています。
リーマンショックのようなことが起きてもクビにはならず、仕事はどこにでもあり、給料もおそらく下がりません。暴落を怖がる必要はないのです。
怖いのはむしろ、物価が上がり続けることや、周りだけが豊かになって、自分が相対的に貧しくなることです。

みんなが持っているのは基本的に株式なので、株式を持っておけば、みんなについていけます。
逆に、暴落でみんなと一緒にダメージを受けても、相対的な位置は変わりません。
株式は、そういうものにすぎないと思っています。みんなの金融資産が吹き飛んだら、それはそれでいいんじゃないか、とすら思っています。
上がっても下がってもいい

ここまでをまとめると、2回の暴落で、私は1回目に固まり、2回目は自分の判断に固執しました。それを経た今は、株価は高いと思いつつ、この先どうなるかは分からないと考えています。
根本的には、上がろうが下がろうがどうでもいいので、そこに時間を使わないでください。

正直、株価の上下より、稼ぐ力や、節税・節約のほうがずっと大きく効きます。それぞれ別の記事に書いています。
株価を気にする時間があるなら、やりたいことをさっさとやったほうがいいと思います。思い出にしてしまえば、誰にも奪えません。

そして、いちばん大事なのは、稼ぐ力の根っこにある、人に何かをもたらせる技術です。
国が傾いて、金融資産が霞のように消えたとしても、技術は残ります。医師であれば、風邪を診る対価として農家から大根をもらうことだってできます。
そういう技術があれば、最悪の状況でもなんとかなります。株価より、正直そちらのほうがずっと大事だと思います。



