AIバブルで暴落したら?2度の暴落で失敗した医師が、今の株高を気にしない理由

ヒヨコの医師が、空に浮かぶ大きく膨らんだシャボン玉と荒れた波を背にして、気にせず小さな苗木に水をやっている 10:08 YouTubeAIバブルで暴落したら?2度の暴落で失敗した医師が、今の株高を気にしない理由この記事を動画で見る・YouTube で開きます
目次
  1. 結論
  2. 2020年のコロナショック
  3. 2024年のひとり暴落
  4. 今の株価は高いと思う
  5. 分からないから積み立てる
  6. 暴落しても気にしない
  7. 上がっても下がってもいい

「AIバブルと言われているけど、今から株を買って大丈夫なんだろうか?」

日経平均が1年あまりで3万円台から7万円台まで上がり、そう感じている人も多いと思います。

私は2020年に投資を始め、これまでに2回の暴落を経験しています。コロナショックと、市場が上がり続けるなかで自分だけ資産が半分になった「ひとり暴落」です。

この記事では、そのとき考えていたことを振り返り、今の株高をどう見ているかと、暴落したときにどう構えればいいかを書きます。

結論

正直、株価が上がろうが下がろうが、どうでもいいと思っています。

今の株価は高いと思いますが、この先どうなるかは分かりません。なので、そこに時間を使わず、積み立てを続けます。数年以内に必ず要るお金だけは、株に入れません。

2020年のコロナショック

ヒヨコの医師が、急に真下を向いた太い矢印の前で、小さな貯金箱を抱えたまま目を丸くして固まっている

2020年の初め、私は学生でした。なけなしのバイト代で貯めた100万円ほどで投資を始め、KADOKAWAという1つの銘柄に全部入れていました。

評価額が1日に数千円上がるのを見て喜んでいたところに、コロナショックが来ました。株価は一時、4割以上下がりました。

ヒヨコの医師が、硬貨のこぼれ落ちていく袋を握りしめたまま、眉を下げて困った顔で立ち尽くしている

頭が真っ白になりましたが、売ることもできず、ただ上がるのを願っていました。

株価は意外と早く、数か月で戻りました。買った額とほぼ同じところまで戻ったところで、ほっと一息ついて売りました。

ヒヨコの医師が、部屋の中でぐんぐん高く積み上がった本の塔を横目に、くちばしをへの字にして悔しそうにしている

その後も、株価はぐんぐん上がりました。テンセントからの出資や業績の伸びもあって、2021年11月には2020年1月の高値の3倍ほどになっています。それを見て、悔しい思いもしました。

2024年のひとり暴落

ヒヨコの医師が、金色の硬貨の山の横で胸を張り、小さなトロフィーを高く掲げて得意げな顔をしている

その後は取引にも慣れ、利益も出せるようになりました。分析もできるつもりで、鼻高々になっていました。

パウエル議長がインフレと戦うと話した直後に、市場が急落したことがありました。そのときは直前にCFDで売りを入れていて、資産が倍以上に増えました。そこで味を占めていたのもあると思います。

ヒヨコの医師が、どんどん上へ伸びていく階段のふもとで腕を組み、上を見ようともせずに首を横に振っている

2024年8月ごろ、景気後退のサインなど、いろいろな指標を見て、市場は高すぎると考えました。そこで、ナスダックを売りました。

ところが、市場はその後もどんどん上がり続けました。それでも私は「そのうち下がるはず」と考え続けました。

1回目のように頭が真っ白になったわけではありません。自分が合っていて、市場が間違っている、という考え方で取引していました。

ヒヨコの医師が、半分の高さに減った硬貨の柱の前で、片方の翼で頭を抱えてうなだれている

市場の流動性の指標など、考えを変える機会はありました。それでも撤退の線を決めず、自分が正しいと思い込んでいました。半年ほど持ったあと、結局は実らずに手仕舞い、資産は半分ほどになりました。

振り返ると、1回目は備えがなく、2回目は慢心がありました。ただ、2回の暴落を経たからこそ、今また暴落が来ても、気持ちの上では対応できると思っています。

今の株価は高いと思う

ヒヨコの医師が、雲の上まで細長く伸びた塔を下から見上げ、眉を寄せて少し不安そうな顔をしている

では、メディアで高いと言われている今の株高を、私がどう見ているか。正直、私も高いなと思っています。

米国株のシラーPER(株価を、過去10年の平均の利益で割った値)は、2026年10月に41倍ほどです。私がナスダックを売った2024年8月の35倍ほどより、さらに高くなっています。

multpl:S&P 500 Shiller CAPE Ratio

ヒヨコの医師が、大きなシーソーの片側に巨大な鳥が数羽、反対側に小さな鳥がたくさん乗っているのを眺めて首をかしげている

過去のデータでは、シラーPERが高いときに買うと、その後10年のリターンは低い傾向があります。

しかも、米国株の時価総額の3分の1ほどを、エヌビディアなどの一部のAI関連企業が占めています。

AIを作る会社が儲かるのか、私は懐疑的にみています。

私はAIをかなり使っていて、メインはClaudeで、ChatGPTやGeminiも組み合わせています。このブログの動画も、ほぼ自動で作っています。

ヒヨコの医師が、机の上の小さなロボットを持ち上げ、色違いの別のロボットとあっさり入れ替えている

使う側から見ると、AIは十分な性能があれば何でもいいです。今Claudeメインなのは、ChatGPTでも料金が変わらないからにすぎません。

iPhoneやGmailと違って、慣れやデータで縛られることがありません。なので、中国系などの安いモデルが追いついてくれば、乗り換えるつもりです。

ユーザーが簡単に乗り換えられるのに、どうやって高い利益率を実現するのか?

それに対する答えが私には見えません。

ヒヨコの医師が、遠くでそびえる巨大な工場を背に、手元の小さな便利な道具を楽しそうに使いこなしている

もちろん、はじけてみないと、バブルかどうかは分かりません。ただ、バブルであってもおかしくないと思っています。

仮に40〜50%下がり、そのまま20年ほど停滞したとしても、私は驚きません。

分からないから積み立てる

ヒヨコの医師が、色違いの小鳥たちと一緒にホームに取り残され、走り去っていく大きな列車をぽかんと見送っている

ただ、この見方が正しいとも思っていません。2024年も、自分が合っていると思い込んで負けました。

このままAIが莫大な利益を稼ぎ、そう思っていなかった人だけが取り残されるかもしれません。

予想もしていない理由で上がることもあります。

私がナスダックを売ったときも、金利が上がり始めて怪しい状況でしたが、AIのブームが重なって上がっていきました。

ヒヨコの医師が、未来を占う水晶玉をそっと棚に戻し、代わりに小さなじょうろを手に取っている

私は自分の予想をあまり信用していませんし、結局のところ、分からないとしか言えません。

だからこそ、インデックスの積み立ては、そのまま勧めます。前の記事の勧めは変わりません。

いちいち市場を見て判断するのは面倒なので、何も考えずにできることを続けたほうがいいと思います。

ヒヨコの医師が、晴れ間と雨雲が半分ずつの空の下で、小さな苗木にいつもと同じ量の水をやっている

ただ、下がるリスクもそこそこあると思っています。数年以内に必ず要るお金は株式に入れず、個人向け国債や預金に置いてください。

暴落しても気にしない

ヒヨコの医師が、手のひらの上でふわりと霞になって消えていく金色の硬貨を、穏やかな顔で見送っている

仮に暴落しても、私は気にしないと思います。金融資産は、霞のようなものだと思っているからです。

金融資産は、稼いで余ったお金の置き場所にすぎません。

極端な話、国が傾けば、戦後の日本のように預金封鎖されるかもしれません。そうなれば、何を持っていても同じです。

imidas:預金封鎖

ヒヨコの医師が、余った硬貨を両手に抱え、小さな金庫・植木鉢・引き出しを見比べて置き場所を探している

ただ、余ったお金はどこかに置かないといけません。

その置き場所として、万人に勧めやすいのは株式です。仕組みが整っていて、情報も多く、判断することが少ないうえ、期待値で見てもちゃんと何かを生み出すものだからです。

ヒヨコの医師が、嵐の中でも揺れない頑丈な診察室の机に座り、窓の外の大きな波を落ち着いて眺めている

特に医師の場合、給料は良くも悪くも安定しています。

リーマンショックのようなことが起きてもクビにはならず、仕事はどこにでもあり、給料もおそらく下がりません。暴落を怖がる必要はないのです。

怖いのはむしろ、物価が上がり続けることや、周りだけが豊かになって、自分が相対的に貧しくなることです。

ヒヨコの医師が、色違いの小鳥たちと一緒に大きな船に乗り、みんなで同じ方向を向いてのんびり進んでいる

みんなが持っているのは基本的に株式なので、株式を持っておけば、みんなについていけます。

逆に、暴落でみんなと一緒にダメージを受けても、相対的な位置は変わりません。

株式は、そういうものにすぎないと思っています。みんなの金融資産が吹き飛んだら、それはそれでいいんじゃないか、とすら思っています。

上がっても下がってもいい

ヒヨコの医師が、上下に大きく揺れる波に浮かぶ小舟の上で、波を気にせず寝転んで本を読んでいる

ここまでをまとめると、2回の暴落で、私は1回目に固まり、2回目は自分の判断に固執しました。それを経た今は、株価は高いと思いつつ、この先どうなるかは分からないと考えています。

根本的には、上がろうが下がろうがどうでもいいので、そこに時間を使わないでください。

ヒヨコの医師が、模様のない金色の硬貨が入った財布を道具箱にしまい、カメラとリュックを手に出かけようとしている

正直、株価の上下より、稼ぐ力や、節税・節約のほうがずっと大きく効きます。それぞれ別の記事に書いています。

株価を気にする時間があるなら、やりたいことをさっさとやったほうがいいと思います。思い出にしてしまえば、誰にも奪えません。

ヒヨコの医師が、診察を終えた色違いの小鳥の農家から、お礼に葉の付いた大きな大根を受け取ってにっこりしている

そして、いちばん大事なのは、稼ぐ力の根っこにある、人に何かをもたらせる技術です。

国が傾いて、金融資産が霞のように消えたとしても、技術は残ります。医師であれば、風邪を診る対価として農家から大根をもらうことだってできます。

そういう技術があれば、最悪の状況でもなんとかなります。株価より、正直そちらのほうがずっと大事だと思います。